ドジャースの大谷翔平のこれまでで最も遅いシーズン第1号は、エンゼルス時代の34本塁打放った2022年の8試合目、31打席目。今季は開幕から前日までの7試合中、6試合で安打を放ち、打率も2割6分7厘と決して調子が悪いわけではないが、7試合、33打席アーチなしで、8試合目のジャイアンツ戦をドジャースタジアムで迎えました。

 相手先発は右腕ウェブ。初回の第1打席は無死一塁で、フルカウントから外角スライダーを見逃しの三振、34打席本塁打なしとなりました。

 第2打席は、2-2の同点で迎えた三回。前の打者ベッツが5号本塁打を打った直後で、大谷にも連続アーチが期待されたが、カウント0-1からのシンカーを打って中飛に倒れました。

 第3打席は、5-2の3点リードで迎えた四回、二死一塁の場面で、ストレートの四球。ここで、ウェブは降板しました。

 第4打席は5-4の1点リードで迎えた六回、二死一、二塁。投手はここで3番手の左腕ロジャースに代わりました。大谷は初球の外角のシンカーを打ち、二塁ゴロに終わりました。

 結局、この試合は4打席立って、3打数無安打、1四球で、打率2割4分2厘。本塁打は8試合、37打席なしとなりました。

 試合は「ブルペンデー」というリリーフ投手が継投していく投手起用を行ったドジャースが、5-4で接戦をものにしました。大谷に本塁打が出なくても、ドジャースは開幕から8試合続けて5点以上マークする球団新記録で6勝2敗と、ナ・リーグ西地区首位を走っています。

 大谷ファンの多くは早く本塁打を見たいだろうが、ホームランバッターは打ち始めると続けて打つ傾向があります。ここはチームの状況はいいのだから、安心して待てばいいように思うのですが……。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。