米大リーグ・カブスの今永昇太投手(30)が1日(日本時間2日)、本拠地のシカゴ・リグリーフィールドでデビューしました。

 ロッキーズ相手に先発した今永は、気温6度と冷え込む中、半袖姿で投球。先頭のブラックマンを150㌔の速球で中飛に打ち取ると、続くロジャースはスプリットで空振りの三振。3人目のジョーンズは151㌔の直球で遊飛に仕留め、立ち上がりは三者凡退と最高のスタートを切りました。

 その裏、「2番、DH」で出場した鈴木誠也は無死一塁から、148㌔の速球に対し快音を残したが、中飛に終わり、今永を援護することはできませんでした。

 今永は二回、先頭のブライアントにスプリットをいい当たりのライナーを打たれ、三塁手の失策で無死一塁としたが、マクマホンをチェンジアップで空振りの三振、続くディアスもチェンジアップで三振に仕留めると、トーバーも150㌔の直球で右飛に打ち取りました。

 三回はモンテロを150㌔の直球で左飛、ドイル151㌔の速球で見逃しの三振、ブラックマンを中飛にしとめました。その裏、鈴木の第2打席は中飛に打ち取られました。

 今永は四回、ロジャースを左飛、ジョーンズを150㌔の速球で見逃しの三振、ブライアントも150㌔の速球で空振りの三振。五回はマクマホンをスライダーで空振りの三振、ディアスを左飛、トーバーをチェンジアップで空振りの三振。

 六回はモンテロを中飛、ドイルを右飛。ここまで無安打に抑えていたが、ブラックマンに中前打を許し、続くロジャースにも中前打を打たれ、二死一、二塁のピンチ。ここでジョーンズの初球を投げる前にピッチクロックでボールとなる初めての経験をしたが、最後は150㌔の直球で空振りの三振。

 その裏、鈴木は無死一塁での第3打席でカウント2-2から146㌔の外角直球を右前打し、好機を広げました。一死後、モレルの左前打を左翼手が後逸し、中継ミスも加わってモレルが生還、一挙3点をカブスが先取しました。

 今永は投球数が92となり、6回を2安打、毎回の9奪三振、無四球、無失点で、勝利投手の権利を得ての降板となりました。

 鈴木は七回、二死一、二塁で第4打席が回り、四球を選んで満塁とし、ベリンジャーの右前適時打で2点加えました。

 試合は5-0でカブスが本拠地開幕戦をものにし、今永はメジャー初登板初勝利を飾りました。

 今永はオープン戦では2勝2敗、防御率5・68と今一つだったが、本番では最高の投球を披露することが出来、制球も良かったことから、今後の活躍も十分期待される内容でした。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。