エンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平選手(29)は、本拠地のドジャースタジアムでの開幕戦に「2番、DH」で出場。一回、無死一塁での第1打席で、いきなり右翼線二塁打を放つ絶好の「本拠地スタート」を切りました。

 対戦相手のカージナルスの先発は、元巨人のマイコラス。過去の対戦は3打数2安打と相性はいいが、2本ともシングルヒットで、長打はまだ打っていない投手。初球から打ちにいきファウル、2球目ファウル、3球目ボールのカウント1-2からの4球目、外角低めのチェンジアップを振り抜くと右翼線を抜け、フェンスまで達する打球に。大谷は三塁を狙う走塁を見せたが、一塁走者ベッツは三塁で止まったため、大谷はタッチアウトとなりました。

 昨季まで在籍したエンゼルスなら、こうしたミスがあると、他の選手が挽回するケースが少なかったが、続くフリーマンの中前打でドジャースが先制点を入れました。

 三回も、この回先頭のベッツが左越え本塁打、大谷四球の後、フリーマンが中越え2ランで計3点入れ、ベッツ、大谷、フリーマンの「ベッタニマン」という愛称の「MVPトリオ」は、強烈な印象をドジャースファンに与えました。

 五回の第3打席は、一死走者なしの場面で、カウント2-1から内角低めのスライダーを痛烈な当たりの右前打。ここでマイコラスを降板させました。七回の第4打席は、無死一塁でメジャー3試合目の登板のオブライエンからカウント1-2の場面でスライダーを空振りの三振に仕留められました。

 結局、ドジャースタジアム開幕戦は3打数2安打1四球で、試合も7-1と快勝。この試合には観客席に真美子夫人に加えて、愛犬のデコピンも姿を見せて声援を送っていました。上々のデビューに大谷は「勝てて良かった。ボールもよく見えていた。大観衆の声援は頼もしい限り」と笑顔で語っていました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。