第96回選抜高校野球大会は27日、2回戦4試合が甲子園球場で行われ、大阪桐蔭の西谷浩一監督(54)の春夏の甲子園通算勝利数が、神村学園(鹿児島)戦での勝利で「69」となり、単独最多となりました。西谷監督は2度の春夏連覇を含み、甲子園での優勝8度も最多です。

 西谷監督は、兵庫・報徳学園、関西大学を経て、1993年に大阪桐蔭のコーチとなり、98年に監督就任。2005年夏に甲子園初勝利を飾り、春は33勝7敗、夏は36勝6敗。甲子園の優勝回数は春4度、夏4度で、12年と18年に春夏連覇を果たしました。

 監督としては全国の頂点に立ったが、選手の時は報徳学園3年だった87年5月、下級生の暴力事件が発覚し、夏の兵庫県大会に出場できないなど、一度も甲子園の土を踏めませんでした。98年に同時就任し、二人三脚で歩んできた有友茂史部長(59)は「西谷監督は365日、24時間、野球のことを考えている」と評しています。

 きょう28日行われる準々決勝では、母校の報徳学園と対戦。過去2度甲子園で対戦しており、1勝1敗。優勝候補同士の激突に、注目が集まります。

 監督勝利ベスト5は、①西谷69勝13敗②高嶋仁(奈良・智弁学園、智弁和歌山)68勝35敗③中村順司(大阪・PL学園)58勝10敗④馬淵史郎(高知・明徳義塾)54勝35敗⑤渡辺元智(横浜)51勝22敗⑤前田三夫(東京・帝京)51勝23敗

 都道府県別勝利数ベスト5は、①大阪396勝230敗②兵庫322勝248敗③東京316勝268敗④愛知309勝206敗⑤和歌山233勝191敗

 都道府県別優勝回数ベスト5は、①大阪26回②愛知19回③神奈川15回④和歌山13回④兵庫13回

 このほか、最多優勝校は愛知・中京大中京の11回、最多勝利校も同校の136勝、最多出場回数校は京都・龍谷大平安の76回、連勝記録はPL学園の20連勝です。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。