米大リーグの開幕戦、パドレス対ドジャース戦が20日、韓国のソウルで行われ、エンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平は、パドレスの先発・ダルビッシュ有からの1安打を含む5打数2安打1打点1盗塁の活躍で、チームの勝利に貢献しました。

 「2番、DH」で出場した大谷は一回、無死一塁からダルビッシュの4球目の147㌔のツーシームを打って遊ゴロ。三回の第2打席は二死走者なしで、ダルビッシュの5球目の152㌔のツーシームを右前に放ち、移籍後初安打と初盗塁を記録。初対戦のダルビッシュとは2打数1安打でした。五回の第3打席はカズグローブの2球目のチェンジアップを打ち、三ゴロ。七回の第4打席はペラルタの3球目のチェンジアップを打って投ゴロ。八回の第5打席は一死二塁からモレホーンの初球の158㌔のツーシームを左前適時打とし、今季初打点を挙げました。

 本塁打こそなかったものの、オープン戦の打率5割という好調を維持しての5打数2安打は、幸先のいいスタートと言えます。

 ダルビッシュは、一回を1四球こそ与えたものの、無安打無失点の上々のスタート。二回は安打と暴投で無死二塁のピンチを背負ったが、後続の打者を三振、右飛、三ゴロに仕留め、無失点。三回は大谷の安打と2四球で二死満塁のピンチを招いたが、続く打者を三振に仕留め、ここも無失点。しかし、四回は一死三塁で犠飛を打たれて同点となり、ここで降板。結局3回2/3を2安打1失点、投球数72の内容で、勝敗は付きませんでした。

 楽天からパドレスに移籍した松井裕樹は、六回途中にリリーフで登板。ピッチクロックの違反で四球を与えたものの、後続を三振と左飛に抑え、2/3回で投球数11で無失点で降板しました。

 試合は、1-2と劣勢だったドジャースが八回に4点入れて5-2で逆転勝利を収めました。

 21日は、ドジャースの先発がオリックスから移籍した山本由伸。初めてメジャーのマウンドを踏むが、3年連続パ・リーグの投手タイトルを独占した剛腕が、どんな投球を見せるか、注目されます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。