米大リーグは12日(日本時間13日)、各地でオープン戦が行われ、開幕を1週間後に控えたドジャースの大谷翔平はジャイアンツ戦に「2番、DH」で出場し、オープン戦第2号の2ランを放つなど4打数3安打2打点の好結果を残しました。

 一、三回に右前打を放ち、五回に空振りの三振を喫した後、大谷はもう1打席立つことを希望しました。六回二死一塁で迎えた第4打席で、右腕ループの151・3㌔のツーシームを捉えると、高く上がった打球速度167・4㌔、飛距離116・5㍍の打球は左中間席に飛び込みました。これでオープン戦通算打率は5割7分9厘に跳ね上がりました。

 この試合のドジャースの先発は、1週間後の開幕投手でレイズから移籍したグラスノーだったが、5回1/3を無安打無失点8奪三振と好投を披露。2人の移籍選手の好調ぶりにロバーツ監督も開幕をにらんでてごたえを感じた様子でした。

 ドジャースは13日のマリナーズとのオープン戦の後、開幕戦が行われる韓国へ移動。地元チームとのオープン戦を2試合行った後、20日のパドレスとの開幕戦では「大谷対ダルビッシュ有」の対戦が見られる公算が大です。

 なお、ジャイアンツとマイナー契約を結び、招待選手としてキャンプに参加している筒香嘉智は、「8番、DH」で出場したが、グラスノーなどに抑えられ、2打数無安打1四球に終わりました。

 このほか、タイガースの前田健太は古巣のツインズ相手に4回1安打無失点、7奪三振の好投を見せました。レッドソックスの吉田正尚はカージナルス戦に「4番、DH」で出場して3打数無安打、カブスの鈴木誠也はブルワーズ戦に「2番、左翼」で出場して2打数無安打でした。

 30球団の中で、一足早く開幕を迎えるドジャースとパドレスは臨戦態勢に入った模様で、大谷をはじめ、同僚の山本由伸、パドレスのダルビッシュ、松井裕樹の4人とも「開幕OK」となりました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。