米大リーグのオープン戦は3日(日本時間4日)、アリゾナ、フロリダの両州で行われ、ドジャースの大谷翔平はロッキーズ戦に「2番、DH」で出場し、3打数3安打2打点、オープン戦の通算打率は7割1分5厘に跳ね上がりました。

 一回、1番ベッツが中前打で出塁すると、大谷は変化球を捉えて右前打。続くフリーマンも中前打を放ち、MVPに輝いたことがある「ビッグスリー」が3連打の競演を披露しました。

 二回一死二塁では、甘い直球を振り抜き、打球速度188㌔、飛距離129㍍の打球が中堅左のフェンスに最上部に直撃する適時三塁打となりました。三回にも右前適時打を放って7打席連続出塁を記録し、3試合で7打数5安打5打点、打率7割1分4厘、1本塁打と、右肘の手術明けとは思えない好調ぶりです。

 さらに打者を評価する指標の一つで、「長打率+出塁率」で算出される「OPS」の高さが注目されます。昨季の大谷は1.066。一般的な強打者の評価として、数値が0.900を超えることが一つの目安とされています。しかし、オープン戦での大谷のOPSは、「長打率1.429+出塁率0.778」で驚異の2.207。3打席目を迎えるまでは2.250だったが、右前打を打っても数値が下がるという珍現象まで起きるほどでした。

 ドジャースは4日は試合がなく、5日は大谷の古巣エンゼルス戦となります。

 このほか、パドレスのダルビッシュ有はマリナーズ戦に先発し、3回1/3を投げて4安打2失点、6三振を奪いました。カブスの鈴木誠也はガーディアンズ戦に「2番、右翼」で出場し、2打数無安打。レッドソックスの吉田正尚はブルージェイズ戦に「5番、DH」で出場し、2打数1安打1打点、1死球でした。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。