大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手は1日(日本時間2日)、アリゾナ州グレンデールで行われたガーディアンズとのオープン戦に「2番、DH」で先発出場し、1打数1安打1打点、2四球と、2試合連続で打点を挙げました。
初回の第1打席は、通算107勝右腕カラスコと対戦し、フルカウントから外角のチェンジアップを見極めて四球で出塁。キャンプ中、重点的に走塁の練習を繰り返していた大谷は、リードを大きく奪って次の塁を狙う仕草を見せ、牽制に対しては右腕を伸ばしてベースに戻るなど、昨年9月に手術した右肘をかぶう素振りは全く見られませんでした。
三回、一死二塁の好機で迎えた第2打席は、昨季、巨人で開幕投手を務め、今季はガーディアンズとマイナー契約を結んだタイラー・ビーディー投手と対戦しました。フルカウントからの6球目、152㌔の高めの速球を引っ張り、打球は二塁手の前で跳ねて右翼に達する先制適時打となりました。
五回の第3打席は、またもビーディーととの対戦で、この試合2つ目の四球を選び出塁、代走を送られて、交代しました。結局、ドジャース移籍2試合目の出場となったこの試合、3回打席に立って1安打1打点、2四球という成績で、前の試合の2点本塁打から2試合連続で打点を挙げました。
2度対戦したビーディーは、巨人時代に戸郷翔征投手から学んだスプリットを駆使して大谷を抑えようとしたが、「大谷は本当にクールだった。他の選手と対戦するのと同じ気持ちで挑んだけど、アウトを取れませんでした。四球を与えた後、一塁へ走っていく時に『結婚おめでとうございます』といったけど、気が付かなかったようでした。また対戦できるといいですね」と語り、2年ぶりのメジャー昇格に意気込みを見せていました。
結婚発表後、初のオープン戦となったこの日は、球場に集まったファンからも改めて祝福の声が聞かれ、「コングラチュレーション、オオタニ!」に対し、大谷は手を振って笑顔で応えていました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。