ドジャースの大谷翔平選手は27日(日本時間28日)、アリゾナ州グレンデールで行われたホワイトソックスとのオープン戦で、ドジャースに移籍後初本塁打を放ちました。試合出場は昨年9月3日のアスレチックス戦以来177日ぶり。試合は9-6でドジャースが逆転勝利を収めました。

 「1番ベッツ、2番大谷、3番フリーマン」というMVP受賞者で固めた打線。一回、一死走者なしで打席に立った大谷は、左腕クロシェットに対し、カウント1-2からの4球目の外角直球を見逃し三振。三回の第2打席は無死一、三塁の好機だったが、右腕アンダーソンに対し初球の変化球を芯で捉え、1点入ったものの二塁ゴロ併殺打に終わりました。

 五回の第3打席は、右腕レオンに対しフルカウントから、内角直球を呼び込んだうえでフルスイング。少し詰まったかに見えたが、打球はグングン伸びてフェンスを越え、左翼芝生席に落ちる2ランホームランとなりました。ドジャース1号で、実戦での本塁打は昨年8月23日のレッズ戦で放った44号2ラン以来となりました。

 大谷は五回の攻撃が終わると球場から引き揚げ、報道陣の取材に応じました。2番という打順についての問いに「僕はどこでもいいという感じだった」。

 試合全体としては「まずは予定通りに出られてよかった。まだ1試合目なので、これからだと思う。体の強さもよかったし、1打席目から3打席目まで徐々に感触もよくなっていった。手術もあったが、まずこの時期に順調に戻ってくることができてよかったと思う」と、久しぶりの実戦を振り返りました。

 ロバーツ監督は「2番大谷」について「翔平の後にフリーマンを置くことで、(大谷の)勝負の機会が増えるし、得点のチャンスも増えるだろう」と語り、この打順に手ごたえを感じた様子でした。

 28日のレンジャース戦には山本由伸投手が「メジャー初登板」の予定で、「3年連続パ・リーグ投手4冠」がドジャースでの初のオープン戦にどんな投球を見せるか注目されます。

   ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。