米大リーグのキャンプは21日(日本時間22日)、アリゾナ、フロリダ両州で行われ、カブスに移籍した今永昇太投手(30)は、アリゾナ州メサでのキャンプで、同僚の鈴木誠也外野手(29)を三振に仕留めました。

 今永は、実戦形式の打撃練習(ライブBP)に初登板。まず昨季23本塁打のウィズダムを速球で詰まらせ一飛。2人目のアームストロングも速球で二ゴロ。3人目に対戦したのが鈴木。日本での対戦は54打数18安打の打率.333、4本塁打、13三振と鈴木が上回っていました。初球はカーブから入り、その後は速球中心の投球で、7球目の内角低めの速球で空振りの三振。

 ここまで好調なスタートを切った今永だったが、2度目の対戦となったウィズダムに甘く入ったスライダーを左中間席に運ばれるなど、打者6人に対し25球投げ、1安打(本塁打)、1三振の内容で、最速は150㌔でした。今永は「質の悪い変化球が浮いたりすると、単打にならず高い確率でホームランになる。誠也には真っすぐが引っ掛かっていいところに決まった」。

 予定通りに進めば、今永は25日(同26日)にフリー打撃に登板し、その後はオープン戦にデビューするそうです。

 ドジャースの大谷翔平選手(29)はアリゾナ州グレンデールでのキャンプで、2度目となるライブBPに臨み、2打席立って四球と二ゴロでした。「手術した右肘の感じも、あまり気になるところはない。今のところ順調にきている」と、開幕戦出場へ視界良好の様子でした。

 一方、岩手・花巻東高校時代の恩師である佐々木洋監督の長男で、同校の佐々木麟太郎内野手(18)が米スタンフォード大学に進学を決めたことについては「アドバイスはしていない。将来、どういう風になりたいかのかは本人が一番考えていると思う。どういう道に進んでも本人が納得できれば、それは素晴らしいこと」とエールを送っていました。

 なお、ドジャースは22日(同23日)からオープン戦が始まるが、相手が開幕戦(3月20、21日、韓国・ソウル)で対戦するパドレスが相手ということもあって大谷と山本由伸投手(25)が出場する予定はなく、オープン戦出場はともに週明けからになる見込みです。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。