米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)は、アリゾナ州グレンデールでのキャンプで初めて「ライブBP」に臨み、移籍初本塁打を放ちました。昨年9月3日以来となる投手との対戦で、四球、三振で迎えた第3打席で、メジャー通算55試合に登板している右腕、ファイアライゼンの甘く入った直球を捉えると、打球は中堅右の柵を超えました。

 グラウンドには、フリードマン編成本部長やロバーツ監督、同僚の山本由伸投手(25)に加え、エンゼルスのネビン前監督、代理人のバレロ氏らが見守り、大谷の本塁打に「オーッ!」という歓声と拍手を浴びせていました。

 レッドソックスはフロリダ州フォートマイヤーズで野手がキャンプインし、メジャー2年目の吉田正尚外野手(30)はユニホーム姿で練習に参加。雨の影響で、屋内練習場で調整しました。コーラ監督は今季、吉田の指名打者起用を増やす方針を示し、打率でリーグ5位の2割8分9厘をマークしたバッティングに、一層の期待をかけていました。

 吉田は「昨年は何も知らず、途中でWBCもあったが、今年はしっかりシーズンに集中して臨める。また違ったキャンプになる」と意慾を見せていました。

 カブスの鈴木誠也外野手(29)は、アリゾナ州メサのキャンプ初日にフリー打撃を行い、終盤の9スイングで4本を柵越えして「体はすごくいい状態。逆に良すぎて怖いくらいなので、少し抑え気味に過ごしている」。昨季は松井秀喜氏、大谷に続く日本人3人目で、右打者では初となる20本塁打をマーク。長打力をさらに増すこともキャンプの課題に挙げています。

 今季からチームには1歳上の今永昇太投手(30)が加わり、「心強い。同じ日本人なので、いてもらうだけでも気持ち的には違う。切磋琢磨して頑張っていきたい」と、新たな気持ちで、メジャー3年目をスタートさせました。

 野手組も加わって、キャンプ本番を迎えた大リーグ。各選手の動向に注視していきたいと思います。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。