欧州代表との強化試合(3月6、7日・京セラドーム大阪)に臨む野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー28人が14日、発表されました。プロ野球選手24人に加え、大学生4人を井端弘和監督(48)は選びました。

 井端監督は、キーマンとして、昨春のWBCで日本優勝に貢献したヤクルト・村上宗隆内野手(24)、ソフトバンク・近藤健介外野手(30)、西武・源田壮亮内野手(30)の3人の名を挙げ、「今回は学生もいるので、代表とはこういうものだと、若い選手に見せてほしい」と話しました。

 今回は次世代を担う若手選手として、大学生4選手を選出しました。明大3年・宗山塁(20)は、走攻守そろう大学生ナンバーワン遊撃手。愛工大3年・中村優斗投手(21)は150㌔台後半の速球が武器の右腕。関大3年・金丸夢斗投手(21)は制球力のいい左腕。青学大3年・西川史礁(20)は強打の外野手。

 指揮官は「経験者と若い選手をバランスよく選べた。これからの日本を背負って立つ選手たちだ」と語り、11月に控える国際大会「プレミア12」だけでなく、2026年のWBC、28年のロス五輪を見据えた選考となったようです。

 これに加え、昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップで活躍した阪神・森下翔太外野手(23)、昨季のパ・リーグ新人王の山下舜平太投手(21)ら伸び盛りの選手もメンバー入りしました。

 このほかの選手は以下の通りです。

 【投手】オリックス・宮城大弥(22)、中日・松山晋也(23)、ロッテ・種市篤暉(25)、広島・森下暢仁(26)、広島・栗林良吏(27)、西武・隅田知一郎(24)、楽天・渡辺翔太(23)、日本ハム・根本悠楓(20)、西武・平良海馬(24)

 【捕手】西部・古賀悠斗(24)、広島・坂倉将吾(25)、DeNA・山本祐大(25)

 【内野手】阪神・中野拓夢(27)、オリックス・紅林弘太郎(22)、中日・石川昴弥(22)、広島・小園海斗(23)

 【外野手】ヤクルト・塩見泰隆(30)、広島・田村俊介(20)、日本ハム・万波中正(23)

 20歳代前半から半ばが中心の若き「侍ジャパン」。次のWBC、ロス五輪に向け、その成長が楽しみになってきました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。