宮崎市内のオリックスのキャンプ地が、多くのファンでにぎわっています。平日の8日も約8000人が訪れ、グッズ売り場は大盛況でした。宮崎のキャンプ地では、全国区人気の巨人、九州のファンが待つソフトバンクに次いで3番手、関西では人気面で阪神を追う立場だったが、リーグ3連覇の実績に加え、「オリ姫」と呼ばれる女性ファンの拡大がオリックス人気上昇の要因のようです。

 オリ姫は、一押しの選手を選ぶ「推しメン」(オリメン)投票を実施したり、人気選手がアイドルに扮した写真をSNSで発信するなどなど、オリックスの人気拡大の推進力となっています。昨年6月、京セラドームで開催された「オリ姫デー」には多くの女性ファンが詰めかけました。イベントに合わせ、人気投票1位の山崎颯一郎投手や2位の山本由伸投手(今季はドジャースに移籍)ら11人が「キュート系」と「クール系」のユニットを結成するほどでした。

 プロ野球の女性ファンというと、2014年に流行語大賞にノミネートされた「カープ女子」がまず頭に浮かぶが、「オリ姫」は、それに並ぶネーミングだと思います。その他の10球団も女性ファンの呼び方は以下の通り、いろいろな名前が付けられています。

 阪神「TORAKO、トラジョ」、ソフトバンク「タカガール、ホークスガール」、西武「獅子女(ししじょ)、西武女子」、楽天「イーグルスガール、楽天女子」、ヤクルト「つばめ女子、アンブレラっ子」、巨人「ジャイアンツ女子、G-JO(ジージョ」、中日「ドラゴンズ女子、ドラミ」、DeNA「ベイスターズ女子、はまっ娘」、日本ハム「ファイターズ女子、ハムジョ」、ロッテ「ロッテ女子、マリリン」などなど。

 10球団のネームは、一つに定まっていないところからも、まだまだ「カープ女子」や「オリ姫」には及ばないようです。

 なお、インターネット上では、ジャイアンツ女子を「ジャイ子」、つばめ女子を「ヤクルトレディ」と呼ぶ声なども存在します。ただ、女性ファンの呼び方が定着するためには「可愛らしさ」が絶対条件なので、「ジャイ子」や「ヤクルトレディ」が定着する可能性は低いと言えます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。