ドジャースの大谷翔平選手(29)は5日(日本時間6日)、アリゾナ州グランデールの球団キャンプ施設を初めて訪れ、自主トレを行いました。

 気温24度のポカポカ陽気。ドジャーブルーのTシャツ姿で、まずは複数の器具を使って芝生の上で下半身中心のリハビリメニューを始めました。腰に巻いたベルトをトレーナーに引っ張ってもらって、負荷をかけながらのダッシュなどを繰り返し、胸には走行距離やスピード、心拍数などを計測する機器を付け、トレーナーとともにデータを確認する様子も見られました。

 これを終えると、黒バットを持って打撃ケージへ向かい、ティー打撃、トス打撃に加え、マシン打撃も行いました。昨年9月3日を最後に、公の場では約5か月振りとなる力強いスイングを見せました。それでも開始直後の2球目にはタイミングが合わず、空振りして苦笑する場面も。その後、次第にタイミングが合い始めると、鋭いライナーを打つたびに大声をあげていました。

 打撃については「ほぼ100%の力でできている」と順調な回復ぶりを見せました。

 バッテリー、リハビリ組は9日(日本時間10日)にキャンプインで、今後は徐々に実戦形式へ移行する見込みです。今季は野手に専念するものの、キャンプ中にはスローイングプログラムも始める予定です。

 3月20日に韓国ソウルでのパドレス戦で開幕するドジャースへ移籍したことで、他球団より1勝間早い仕上がりが必要になったが、大谷の動きを見ていると、不安材料は全く感じられません。 

   ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。