米大リーグ・オリオールズからフリーエージェント(FA)になっていた藤浪晋太郎投手(29)が、メッツと年俸335万㌦(約5億円)の1年契約で合意したと2日(日本時間3日)、メジャー公式サイトが伝えました。リリーフとしての契約で、登板試合に応じて最大85万㌦(約1億2600万円)の出来高が付きます。これで、日本選手の今季の所属先がすべて決まりました。

 藤浪は、大リーグ1年目の昨季、アスレチックスで先発投手としてデビューし、その後リリーフに転向。シーズン途中に移籍したオリオールズでは地区優勝に貢献しました。シーズン通算では64試合に登板して7勝8敗、防御率7・18でした。メッツには、開幕投手候補の1人であるメジャー2年目の千賀滉大投手(31)が所属しており、日本人リレーが実現する公算が大となりました。

 メッツを含め、今季は複数の日本人選手が合計4球団に所属することになりました。ドジャースには大谷翔平選手(29)と山本由伸投手(25)。カブスは鈴木誠也内野手(29)と今永昇太投手(30)。パドレスはダルビッシュ有投手(37)と松井裕樹投手(28)。いずれもナ・リーグで、数多くの日本人対決が期待できそうです。

 このほか、ブルージェイズに菊池雄星投手(32)、レッドソックスに吉田正尚外野手(30)、タイガースに前田健太投手(35)が所属します。また、上沢直之投手(29)はレイズ、筒香嘉智外野手(32)はジャイアンツとそれぞれマイナー契約を結び、大リーグ昇格を目指します。

 4球団に複数の日本人選手が所属することは多い感じがするが、過去には、2008年に6球団に複数の日本人選手が次の通り所属したことがあります。

 【マリナーズ】イチロー、城島健司【フィリーズ】井口資仁、田口壮【ヤンキース】松井秀喜、井川慶【ロイヤルズ】野茂英雄、薮田安彦【レッドソックス】松坂大輔、岡島秀樹【ドジャース】黒田博樹、齋藤隆

   ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。