プロ野球の春季キャンプが始まった1日、5年目を迎えたロッテの佐々木朗希投手(22)は、今季を通して投げ切れる「肉体強化」を課題に掲げました。
最高気温25度超えと、夏日で迎えた石垣島でのキャンプ初日。キャッチボールや投内連携、ランニングなどで汗を流した佐々木は「去年は急いで調整を進めて、早め早めにピッチングを完成するために必死だったので、今年はじっくり行きたいと思います」。
というのも、昨季は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に日本代表「侍ジャパン」として出場するため、キャンプ序盤から急ピッチで仕上げる必要がありました。
決勝戦で米国を破って世界一に貢献した一方で、シーズンでは左脇腹のけがや体調不良などで戦列を離れました。その結果、先発ローテーションを守り切れず、登板15試合で7勝4敗にとどまりました。
キャンプイン直前の1月27日に、12球団の選手の中で最後に今季の契約を結び、将来的に米大リーグに挑戦したい意志があることを明らかにしました。慌ただしかった印象があるシーズンオフだが、「練習はしっかりやってきたので、良い準備が出来てキャンプを迎えられた」と、準備は万端の様子。
ブルペン入りについても「試合が早くあるわけではないので、自分の感覚を大切にしながら、徐々に球数を増やしていければいいと思う」とプランを明かしました。
開幕戦(3月29日、日本ハム戦)を本拠地ZOZOマリンで迎えることもあり、「僕も初めてマリンで開幕を迎えるので、開幕カードで投げられればいいかなと思っているので、そこに向けて調整していきたい」と、意気込みを見せました。
メジャー挑戦の夢を実現するため、今季はキャリアハイの初の2けた勝利と、日本投手最速の166㌔以上の速球を目指す佐々木。けがなく、1年間働き続ける姿を見たいと思います。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。