巨人OBの松井秀喜さん(49)が、巨人の宮崎キャンプで6年ぶり4度目の臨時コーチを務めることが、29日明らかになりました。2月10日からの第3クールで指導する予定で、背番号「55」の後輩、秋広優人内野手らへの指導に期待がかかります。
2016年に臨時コーチを務めた時には、スイング時の体重比を助言した坂本勇人内野手が、その年首位打者を獲得しました。
前回、臨時コーチを務めた18年には、4年目だった岡本和真内野手に、日米通算507本塁打を放った打撃を基に「軸足に体重を乗せて球を捉える打撃」を指導。岡本はこの年、143試合の出場で33本塁打をマークし、同年からの6年連続30本塁打以上や本塁打王の常連につながりました。岡本に続く主軸打者候補の秋広の育成が、ゴジラに与えられた大きな仕事になります。
秋広は同じ左打者で、昨年5月に東京ドームで始球式を務めた際には言葉も交わし、「これからジャイアンツを背負っていく選手になってほしい」と期待を寄せました。今回の指導で、岡本のように秋広が長距離打者への基礎を固めることが出来れば、秋広個人にも、巨人にとっても大きな財産になることは間違いないでしょう。
阿部慎之助・新監督とは2年間、同じユニホームを着て戦いました。メジャー移籍後も交流は続き、13年オフには阿部監督がニューヨークを訪れ、松井さんが打撃投手を務めたこともありました。
ヤンキースでは、22年にア・リーグ新記録の62本塁打を打ったアーロン・ジャッジ外野手を、マイナー時代に指導した実績もある松井さん。新生・阿部巨人の船出を大いに盛り上げる「臨時コーチ」になってくれることでしょう。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。