米国野球殿堂は23日（日本時間24日）、今年の殿堂入り選手3人を発表しました。
選ばれたのは、レンジャーズなどで通算3166安打、477本塁打をマークし、三塁守備の名手だったドミニカ共和国出身のエイドリアン・ベルトレ（44）。ツインズの捕手で3度の首位打者に輝き、通算通算2123安打のジョー・マウアー（40）。ロッキーズ一筋で通算2519安打、369本塁打を放ったトッド・ベルトン（50）――の3人です。
米国の野球殿堂は、1936年、タイ・カッブ、ベーブ・ルース、ホーナス・ワグナー、クリスティ・マシューソン、ウォルター・ジョンソンの5人を初めて選出。MLBで10年以上プレーした選手のうち、引退後5年以上が経過した選手が対象で、全米野球記者協会に10年以上在籍する記者の投票で75％以上の得票が条件となります。
「引退後5年」の規定で、来年はマリナーズなどで活躍したイチローが対象となります。通算3089安打、打率3割1分1厘、509盗塁、10年連続200安打、歴代最多のシーズン262安打、オールスターゲーム選出10度、ゴールドグラブ賞10度の実績は、殿堂入りに全く遜色はありません。
さらに、「日本人野手のパイオニア」という功績や、「パワー全盛時代の大リーグにスピード野球を持ち込んだ」という影響力の高さも評価されており、ヤンキース一筋だったマリアーノ・リベラに次いで史上2人目、野手で初となる満票での受賞の可能性があります。
日本の野球殿堂も、対象は「引退後５年」で、イチローは来年、選ばれる可能性が高いと言われています。もちろん、「日米同時受賞」は、史上初のことです。
なお、米国野球殿堂博物館は、ニューヨーク州クーパーズタウンにあります。日本の野球殿堂博物館は、東京都文京区の東京ドームに併設されています。
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１９８４年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。