巨人は、昨季米大リーグのパドレスでプレーしたルーグネッド・オドーア内野手(29)を獲得する方針であることが19日、明らかになりました。

 ベネズエラ出身で、外野の守備経験もある右投左打ちの強打者。2014年にレンジャーズで大リーグデビューし、シーズン30本塁打以上を3度マークするなど、2年目から8年連続2桁本塁打を記録しました。16年には33本塁打マーク。メジャー通算成績は、打率2割3分、178本塁打、568打点、70盗塁。レンジャーズ、パドレスでは、ダルビッシュ有とチームメートとして過ごしました。

 メジャーではいずれもサイ・ヤング賞を獲得しているコーリー・クルーバー、フェリックス・ヘルナンデスからそれぞれ3本塁打、ジャスティン・バーランダーから2本塁打など、大物打ちの実績もあります。

 2年連続で4位に沈んだ巨人。昨季のチーム本塁打はリーグトップの164本を記録したが、新外国人のルイス・ブリンソンは88試合の出場で11本に終わり、2年目のアダム・ウォーカーは前年の23本塁打から6本に激減しました。外国人選手が思うように機能しなかったことも、敗因につながりました。 

 オドーアが右翼手に入れば、中軸を担う予定の3番坂本勇人、4番岡本和真の右打者に続く、左の大砲の存在で打線に厚みが増します。守備は二塁手、三塁手も経験しているだけに、起用法に幅も出そうです。

 巨人に入団した外国人選手で、大リーグ100本塁打以上は、314本塁打のレジー・スミスを筆頭に、過去8人います。1年目最多本塁打は1980年・ロイ・ホワイトの29本。以下、83年スミス28本、93年ジェシー・バーフィールド26本と続きます。

 一方で、09年エドガルド・アルフォンゾは2本、21年ジャスティン・スモークは7本に終わり、1年限りで退団しました。さて、オドーアはどうなりますか――。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。