日本ハムからポスティングシステムを利用して米大リーグ移籍を目指していた上沢直之投手(29)がレイズとマイナー契約を結んだことで、このオフにメジャーで去就が決まっていない選手は、オリオールズからFAになった藤浪晋太郎投手(29)だけとなりました。

 このオフは、エンゼルスからFAになった大谷翔平選手(29)が10年総額7億㌦(約1016億円)でドジャースと契約。前田健太投手(35)はタイガースと2年2400万㌦(約34億8000万円)で契約を結びました。

 昨季まで日本でプレーした選手では、オリックスの山本由伸投手(25)がドジャースと12年総額3億2500万㌦(約472億円)、海外FA権を行使した楽天の松井裕樹投手(28)が5年総額2800万ドル(約40億6000万円)でパドレス入団が決まりました。

 DeNAからポスティングシステムを利用して米大リーグ今永昇太投手(30)は、カブスと4年5300万㌦(約77億円)で契約。ジャイアンツ傘下からFAとなった筒香嘉智外野手(32)は、同球団と再契約を結びました。

 残るは藤浪1人です。メジャー1年目の昨季は、アスレチックスからシーズン途中にオリオールズへ移籍。シーズン通しての成績は7勝8敗、防御率7・18でした。

 メジャーの投手に関しての移籍市場は、先発投手から決まっていくことが多く、藤浪のような先発での起用が疑問視され、中継ぎ扱いの投手が決まるのは、まだまだ先の話になるとも言われています。また、藤浪の代理人を務めるスコット・ボラス氏は時間をかけて高額契約を勝ち取る手腕で有名なだけに、藤浪の最終決定は2月に入ってからではないか、との見方もあるが、果たしてどうなるでしょう。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。