大リーグ公式サイト「MLB.com」は9日(日本時間10日)、「三冠王」を特集し、史上11人目の三冠王候補の「本命」の一人に大谷翔平(ドジャース)の名を挙げました。

 同サイトは、三冠王候補を「本命」、「対抗」、「ダークホース」の三部門に分けて発表。「本命」にノミネートされたのは、大谷の他にアーロン・ジャッジ、フアン・ソト(ともにヤンキース)、ヨルダン・アルバレス(アストロズ)の計4人です。

 打点が公式の打撃記録となった1920年以降、10人(12度)の選手が三冠王を獲得しました。直近の獲得者はミゲル・カブレラ(タイガース)だが、昨季限りで引退し、現役選手の中で「三冠王」の称号を持つ人はいなくなりました。このため、同サイトは「次の三冠王を獲得するのは誰か」を予想しました。

 大谷は打撃三部門の中で、まだ「本塁打王」しか獲得してないが、打率は昨季初めて3割に乗せ、打点も大台の100打点を経験しています。ドジャースへの移籍で四球が減り、本塁打と打点は増加が予想されます。また、今季は右肘靭帯損傷の手術で「打者専念」のため、特に「三冠王」への期待が高まっています。

 過去の「三冠王」は、以下の通りです。

 1922年=ロジャー・ホンスビー(カージナルス)、25年=ロジャー・ホンスビー(カージナルス)、33年=チャック・クライン(フィリーズ)、33年=ジミー・フォックス(アスレチックス)、34年=ルー・ゲーリック(ヤンキース)、37年=ジョー・メドウィック(カージナルス)、42年=テッド・ウィリアムス(ヤンキース)、47年=テッド・ウィリアムス(ヤンキース)、56年=ミッキー・マントル(ヤンキース)、66年=フランク・ロビンソン(オリオールズ)、67年=カール・ヤストレムスキー(レッドソックス)、2012年=ミゲル・カブレラ(タイガース)。

 そうそうたるメンバーばかりだが、果たしてこの中に、本当に「大谷翔平」の名が刻まれるのか、注目していきたいと思います。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。