プロ野球の榊原定征コミッショナーは5日、NPB職員を前にした新年のあいさつの中で、2025年の日本開催となるMLBの開幕戦について「多分、球場は東京ドームだと思う」と話し、対戦カードは「日本の注目する選手に来ていただいた方がいい」とし、エンゼルスから移籍した大谷翔平、オリックスから加入の山本由伸が所属するドジャースが来日することを熱望しました。

 また、開幕戦の前に行われるオープン戦では、大谷が17年まで所属した日本ハムの昨年開場した新たな本拠地・エスコンフィールド北海道で開催する方向で調整していることも明らかにしました。

 今年は韓国・ソウルでMLB開幕戦のドジャース対パドレス戦が3月20、21日に開催されるが、大谷、山本に加え、パドレスにはダルビッシュ有、楽天から移籍した松井裕樹が所属し、多大な盛り上がりを見せています。

 昨年9月に右肘靭帯損傷の手術を受け、今年は打者に専念する大谷。投手としての復帰は来年が見込まれ、開幕戦が東京ドームで行われば、日本で「投打二刀流」の復帰戦を観戦できる可能性が出てきます。

 大谷の東京ドームでの試合は、15年11月の「プレミア12」の準決勝・韓国戦で先発し、7回1安打、11奪三振、無失点と好投。16年6月の巨人戦では、当時自己最高の163㌔をマークして9回2失点の完投勝利。打者としては、23年3月のWBC1次リーグ・豪州戦で、右翼席最上部の自身の看板を直撃する特大弾を放つ打撃を披露しました。

 これまで、04年にヤンキース・松井秀喜、08年にレッドソックス・松坂大輔が「凱旋出場」し、19年にはマリナーズ・イチローが「引退試合」を行い、いずれも多くのファンから大声援を受けました。

 まだ仮定の話題だが、もし実現することになれば、昨年のWBC以来の大谷の日本での雄姿が見られることになるが、さて、どうなりますか……。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。