米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)の2024年は、右肘靭帯損傷の手術のため、打者に専念するシーズンとなります。23年は44本塁打で日本人初の本塁打王に輝くなど、多くの記録を達成したが、新天地のドジャースで迎える新年も「記録ラッシュ」が予測されます。

 まず、メジャー通算本塁打数。大谷はここまで171本塁打を放っているが、日本人最多となる松井秀喜(ヤンキースなど)の175本を超えるまで、あと5本に迫っています。松井は10年かけて175本だが、大谷はその記録を7年目で抜き去りそうで、順調にいけば、4月中に「日本人最多本塁打記録」を達成しそうです。

 「アジア人の本塁打記録」で見ていくと、韓国人の秋信守(マリナーズなど)の218本とは47本差となっています。大谷の過去最高は21年の46本だが、自己新の47本で並び、それ以上打てば「アジア人新記録」となるが、こちらも十分狙える数字ではあります。

 さらに、日米通算1000安打までは、日本で296安打、米国で681安打の合計977安打で、あと23本となっています。日米通算のトップ3は①イチロー(マリナーズなど)の4367本(日本1278本、米国3089本)、②松井稼頭央(メッツなど)の2705本(日本2090本、米国615本)、③青木宣親(ブルワーズなど)の2703本(日本1929本、米国774本)だが、大谷の4月中の達成は十分可能な数字です。

 盗塁では、メジャー100盗塁まであと14、日米通算100盗塁までは、あと1に迫っています。イチローは日本で199盗塁、米国で509盗塁で、日米通算では708盗塁を記録しています。これも今年中の達成は固い数字です。

 24年は投手としての数字は残せないため、「ベーブ・ルース以来」という投打二刀流での記録がないのは寂しいが、その分、打者の記録を数多く残して欲しいものです。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。