米大リーグのドジャースは27日(日本時間28日)、オリックスからポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指していた山本由伸投手(25)と、12年契約を結ぶことを合意したと発表しました。契約総額は、投手としては大リーグ史上最高額の3億2500万㌦(約463億円)。

 本拠地のドジャースタジアムで行われた入団会見では、日本と同じ背番号「18」のユニホームに袖を通し、「この歴史的なチームの一員になれたことに、非常に興奮しています」と、英語で挨拶しました。

 山本は会見での質疑応答の中で、WBC決勝の米国戦の試合前に大谷翔平がナインに語った「(対戦するメジャー選手に)憧れるのをやめましょう」を引用して、「今日からは本当の意味で憧れるのを辞めなければいけません。自分自身が憧れられるような存在になれるよう頑張ります」と笑顔で答えました。

 大リーグの思いについて「19歳の時にここでプレーオフを観戦して、前田健太投手が登板しているのを実際に見て、その時からメジャーへの思いが強くなった」。

 チームメートになる大谷については「大谷さんは日本選手としてだけでなく、メジャーでもトップ選手だと思うので、大谷さんがドジャースを選んだのは、(僕がドジャースを選ぶ)決断の一つとなった」。

 ドジャースとの入団交渉の場に同席した大谷から何を言われたかについては「『悔いのない決断をしてね』とか『わからないことが合ったら、何でも聞いてね』と言っていただいた」。

 山本は、来年の3月20日と21日に韓国のソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズでの登板も期待されていて、パドレスのダルビッシュ有投手や松井裕樹投手と投げ合いが実現する可能性もあり、大谷も含めて日本の4選手のプレーに注目が集まります。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。