米大リーグのパドレスは23日（日本時間24日）、楽天から海外フリーエージェント（FA）権を行使した松井裕樹投手（28）と5年契約を結んだと発表しました。球団公式サイトによると、総額2800万㌦（約40億円）の契約で、ダルビッシュ有とチームメートになります。
松井は桐光学園高校（神奈川）の2年の夏の甲子園に出場し、1回戦の今治西高校（愛媛）戦で、大会史上最多の10連続奪三振と1試合22奪三振を記録。2014年にドラフト1位で楽天に入団後は主に抑え投手として活躍し、今年4月には史上最年少の27歳5か月で通算200セーブを達成。今季は39セーブで3度目のセーブ王を獲得しました。
パドレスは今季33セーブを挙げたジョシュ・ヘイダーがFAになるなど、救援陣の補強が課題となっていただけに、松井の加入の意味は大と言えます。来春のオープン戦でアピールできれば、クローザーの座を射止める可能性もあります。
プロ野球で252セーブをマークして「大魔神」と言われた佐々木主浩が、マリナーズに移籍した2000年～03年に日本人メジャー最多の129セーブを記録しています。プロ野球で236セーブの松井がどこまでセーブを積み重ねるか、注目されます。
14年の楽天入団と入れ替わりにヤンキースに移籍し、その後古巣の楽天に戻ってきた田中将大に刺激を受け続けた松井。今春のWBCで一緒に戦ったダルビッシュには、大リーグ使用球への対応に苦しんでいた時に貴重な助言をもらい、同僚となることを楽しみにしています。
パドレスが入るナ・リーグ西地区は、大谷翔平と山本由伸が所属するドジャースがおり、来年3月20日に韓国・ソウルで行われる開幕戦で両チームは顔を合わせます。来年のナ・リーグ西地区の試合には多くの日本人ファンが詰めかけることは間違いなさそうです。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。