米大リーグ機構は16日(日本時間17日)、攻撃面で最も活躍した選手を表彰するハンク・アーロン賞を発表し、ア・リーグはエンゼルスからドジャースに移籍した大谷翔平が、アジア人で初めて選ばれました。ナ・リーグは史上初の「40本塁打、70盗塁」を達成したブレーブスのロナルド・アクーニャが選ばれました。

 また、リーグの区別なく今季活躍した選手をポジション別に選ぶ「オールMLBチーム」も発表され、大谷は先発投手と指名打者(DH)の2部門でベストナインに相当する「ファーストチーム」に選ばれました。先発投手部門は2年連続2度目、DH部門は2年ぶり2度目で、両部門で同時にファーストチームに選出されるのは史上初めてです。最終候補に残っていた千賀滉大(メッツ)は落選しました。

 ハンク・アーロン賞は、ベーブ・ルースの通算本塁打714本を塗り替えた755本のアーロンが記録塗り替えから25周年を記念して、1999年に創設されました。

 過去の日本選手では、イチロー(マリナーズ)がシーズン歴代最多の262安打をマークした2004年に最終候補に入ったが、43本塁打で本塁打王を獲得したマニー・ラミレス(レッドソックス)が受賞。イチローは07年にも最終候補に残ったが、54本塁打、156打点で二冠王に輝いたアレックス・ロドリゲス(ヤンキース)が受賞しました。

 大谷は3年連続で最終候補入りしていたが、21年は48本で本塁打王のブラディミール・ゲレーロJr(ブルージェイズ)が、22年はリーグ記録の62本塁打、131打点で二冠王のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)が受賞。「3度目の正直」で最強打者の称号を手にしました。

 ア・リーグの本塁打王とMVPなど受賞ラッシュが続いた今季の大谷の主な表彰は、これで終了しました。お疲れ様でした。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。