プロ野球のセ、パ両リーグのベストナインが27日発表され、パの投手部門で、3年連続投手4冠の山本由伸(オリックス)は満票にわずか1票及ばなかったが、阻止したのは同僚の平野佳寿。この平野のように、「1票」だけの選手に照準を合わせてみました。
投票権を持つのは、取材歴5年以上のキャリアを持つプロ野球担当記者(セ305人、パ267人)。このくらいの人数だと、中には「異質」な人物が出るのは当然かもしれません。
平野は、39歳ながら守護神としてリーグ3連覇に貢献し、10月には日米通算250セーブに到達したことを評価したのかもしれないが、なんとも複雑な「1票」だった気がします。
セの捕手部門では、21試合の出場で打率.125、本塁打0の小林誠司(巨人)の「1票」には驚きました。また、パの遊撃手部門では、遊撃をわずか1試合、5イニングしか守っていない牧原大成(ソフトバンク)に、なぜか投票されたのも不思議です。
このほか、「1票」だけを得た選手は、両リーグ合わせると、合計35人に上っています。
ベストナインの投票数と受賞回数は次の通りです。
【セ・リーグ】「投手」東克樹(DeNA)217票①「捕手」大城卓三(巨人)180票②「一塁手」大山悠輔(阪神)252票①「二塁手」牧秀悟(DeNA)204票②「三塁手」宮崎敏郎(DeNA)140票③「遊撃手」木浪聖也(阪神)227票①「外野手」近本光司(阪神)298票③、西川龍馬(広島)185票①、岡林勇希(中日)150票①
【パ・リーグ】「投手」山本由伸(オリックス)266票③「捕手」森友哉(オリックス)113票④「一塁手」頓宮裕真(オリックス)255票①「二塁手」浅村栄斗(楽天)191票⑦「三塁手」宗佑磨(オリックス)185票①「遊撃手」紅林弘太郎(オリックス)226票①「外野手」近藤健介(ソフトバンク)261票②、万波中正(日本ハム)218票①、柳田悠岐(ソフトバンク)191票⑧「指名打者」グレゴリー・ポランコ(ロッテ)206票①
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。