アジアプロ野球チャンピオンシップ2023は18日、東京ドームで1次リーグ最終戦が行われ、日本代表「侍ジャパン」は10-0の八回コールド勝利で豪州を圧倒し、3連勝で1位通過。もう1試合は韓国が6ー1で台湾を破って2勝1敗で2位となり、19日の決勝は日本ー韓国の対戦となりました。
日本は一回、先頭の藤原恭大(ロッテ)の三塁内野安打をきっかけに無死一、二塁の好機をつかむと、小園海斗(広島)が中前打を放ち1点先取。三回は万波中正(日本ハム)の適時三塁打などで2点を追加。その後も攻撃の手を緩めずに小刻みに加点し、八回まで計10点を入れました。
藤原は3安打、2打点の活躍で「最初の2試合は出場できなかったけど、しっかり準備して試合に臨めたので、いい結果を出せたと思う」と猛打賞の理由を説明していました。
投手陣も、先発の早川隆久(楽天)、吉村貢司郎(ヤクルト)、佐藤隼輔(西武)、清水達也(中日)とつなぎ、豪州打線をわずか1安打に抑える完封リレーを披露しました。特に光ったのは5回をパーフェクトピッチングで2番手に託した早川。
初回こそ国際試合の緊張感からか打者に粘られて21球も投げる投球だったが、二回からは本来の投球で4者連続三振を奪うなど快投を見せ、結局5回を63球、7奪三振の完ぺきな投球。試合後は「自分の、役割は果たせた。捕手のリードもよかった」と満足した表情でした。
井端弘和監督は「この大会に入って投手陣が頑張っているので、明日の決勝は総力戦で、勝ちにいきます」とコメントを残しました。
井端監督の言葉通り、1次リーグの日本投手陣は、3試合合計で被安打9、与四球3、失点1。延べ12人の投手が登板したが、どの投手も安定した投球内容で、不安な要素はほとんど見られませんでした。決勝戦も、投手力を前面に出した1次リーグの戦い方をしていけば、春のWBCでの「世界一」に続き、秋の「アジア一」も、実現性が高まると思います。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。