アジアプロ野球チャンピオンシップ1次リーグの2日目が17日、東京ドームで行われ、日本代表の「侍ジャパン」は長年のライバル・韓国を2-1で破り、通算2勝無敗とし、決勝進出を決めました。韓国は1勝1敗。台湾は延長十回タイブレークの戦いで豪州を6-0で下し、通算1勝1敗。豪州は2連敗となりました。

 日本は三回、無死満塁から牧秀悟(DeNA)の遊ゴロ併殺打の間に1点先取。四回は、この回先頭の万波中正(日本ハム)のバックスクリーンに飛び込むソロホーマーで1点追加。

 守っては、先発の隅田知一郎(西武)、2番手横山陸人(ロッテ)が八回まで無失点で、抑えの田口麗斗(ヤクルト)に託しました。しかし、田口は九回二死後に代打・金揮執にソロホーマーを浴び、1点差に迫られたが、何とか逃げ切りました。

 野球の日韓戦は、初めて対戦した1959年のアジア選手権以来、数々の名勝負を繰り広げてきました。特に、2006年のWBCでは1次リーグで2-3と敗れ、2次リーグも1-2で敗れました。それでも日本は準決勝に進むことが出来、三度韓国と対戦。今度は6-0で日本が勝利を収め、結果的に日本が世界一となったが、韓国との死闘は今でも語り継がれています。

 また、08年の北京五輪では、日本は予選リーグで3-5で敗れ、準決勝でも2-6で敗退。09年のWBCでは1次リーグで1勝1敗、2次リーグも1勝1敗で、決勝で対戦すると、日本が5-3で勝利し、連覇を達成しました。

 結局、日本代表は韓国代表にこの試合の前まで通算76勝43敗2分け。日本は勝ち越しているとはいえ、重要な試合では、痛い敗戦を喫している印象が強いのが実感です。

 それだけに、日本が「アジア一」になるためには、絶対に落とせない韓国戦での勝利は、若手主体の日本代表に大きな自信を植え付けたように思われます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。