米大リーグのMVPが16日(日本時間17日)発表され、ア・リーグでは大谷翔平(エンゼルス)が2021年に続いて2度目の満票(30人の記者投票)受賞を達成しました。
2度目の受賞は日本人選手としては初(マリナーズ時代のイチローが1度)で、大リーグ全体では33人目。最多受賞数は7度のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)で、3度は10人、2度は22人。2度目の満票受賞は大リーグ史上初です。
ナ・リーグもロナルド・アクーニャJr(ブレーブス)が満票受賞で、両リーグ満票受賞も大リーグ史上初の出来事です。満票での選出は今回の大谷とアクーニャが20、21人目。
満票受賞は、今世紀に入ってからは、2002年のボンズ、09年のアルバート・プホルス(カージナルス)、14年のマイク・トラウト(エンゼルス)、15年のブライス・ハーパー(ナショナルズ)、21年の大谷で、23年の大谷、アクーニャで6人目、7度目。
日本のプロ野球では1954年の杉下茂(中日)、61年と71年の長嶋茂雄(巨人)、73年と77年の王貞治(巨人)の例があるくらいです。というのもプロ野球は投票資格記者が、現在は300人くらいに増えたためです。
私も記者時代、20年以上MVPの投票資格を持っていたが、その時は一度も満票でのMVPは出なかったです。
それだけに大谷の2度の満票受賞は価値あるもので、大谷の後の「2度目の満票受賞」は、しばらく出ない気がします。
ただ、あるとすれば、大谷以外の選手による「2度目」よりも、大谷による「3度目」の可能性の方が高い気がします。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。