「アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)2023」がきょう16日、東京ドームで開幕します。日本代表「侍ジャパン」と韓国、台湾、豪州の4か国が参加、優勝賞金2000万円をかけて戦います。
APBCは、アジア地域の若手選手の育成を目的に、2017年に創設された大会で、第1回大会は日本、韓国、台湾の3か国が参加。優勝は日本で、準優勝韓国、3位台湾でした。
第2回大会の今回は、豪州が加わって、4か国の参加となりました。4か国の総当たりで予選を行い、その1位と2位で決勝を戦い、3位と4位は3位決定戦を行います。
参加資格は24歳以下の選手、または入団3年以内で、オーバーエイジ枠(29歳以下)が各チーム3人以内まで登録できます。
また、日本のプロ野球では通常行われていない内野席内ステージでのチアリーダーによるパフォーマンスやスピーカーを用いた応援曲の再生、マイクパフォーマンスを伴う応援も許されており、台湾や韓国の試合では、こうした応援風景が見られそうです。
「侍ジャパン」の監督は、中日や巨人で活躍した井端弘和。選手は24歳以下が主力で、国際大会はほとんどの選手が初めてとなるが、今春のWBCで世界一に輝いた中から、牧秀悟(DeNA)が選ばれています。
井端監督は、16日の初戦の台湾戦の先発投手に赤星優志(巨人)を指名。赤星は「初の国際大会。緊張してます」と、前日の東京ドームでの練習後に語り、井端監督は「4試合を通して国際大会を知ってくれればいいし、その結果、優勝できれば最高」と語っていました。
「侍ジャパン」はAPBCの後、24年11月には日本、台湾を会場に行われる「プレミア12」に参加し、26年春には第6回WBC、28年7月にはロサンゼルス五輪で野球が実施競技に入る予定で、それぞれの大会で「世界一」を目指します。
今回のAPBCに参加する若手の中から、WBCやロス五輪に参加する選手が多数出てくることを期待したいと思います。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。