プロ野球日本シリーズ第6戦は4日、京セラドーム大阪で行われ、オリックスが5-1で阪神を破り、対戦成績を3勝3敗のタイとしました。

 オリックスの先発・山本由伸は、9回138球、9安打、1失点の完投勝利で、日本シリーズ史上新記録の14奪三振の力投を見せました。これまでの記録は、1999年の工藤公康(ダイエー)と2007年のダルビッシュ有(日本ハム)の13奪三振。山本はシリーズ通算5度目の登板で初勝利でした。

 今シリーズ2回目の先発となった山本は、二回、シェルドン・ノイジーに先制本塁打を許し、第1戦で6回途中7失点で負け投手となった二の舞になるのでは、と心配されました。しかし、その後は打たれながらも、要所は最速158㌔の速球と150㌔のフォークで三振を重ねる投球で無失点に抑える力投で投げ切りました。

 山本は今オフには、ポスティングでメジャー挑戦が濃厚とされています。MLB公式サイトで特集された今オフのFA選手の注目ランキングでは大谷翔平(エンゼルス)に次ぐ2位になるなど、米国内でも注目されています。

 シリーズ第7戦の予告先発投手は、オリックスが3年連続2けた勝利をマークし、シリーズ第2戦では6回を4安打、無失点に抑えて勝利投手となった宮城大弥。阪神は2021年、22年と2年連続最多勝に輝きながら、今季は8勝にとどまった青柳晃洋。青柳は今季はクライマックスシリーズと日本シリーズでの登板はなく、9月29日のDeNA戦以来のマウンドとなります。

 阪神が勝てば38年ぶり2度目、オリックスが勝てば2年連続7度目の日本一となるが、勝利の女神はどちらに微笑むか、注目されます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。