米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)第1戦が27日(日本時間28日)、テキサス州アーリントンで開幕し、初の世界一を目指すレンジャーズ(ア・リーグ)が延長十一回、6ー5でダイヤモンドバックス(ナ・リーグ)を破り、劇的なサヨナラ勝利を収めました。

 レンジャーズは2点リードされた九回、一死一塁からシーウォルドが投げた初球の151㌔の速球をシーガーがフルスイング。打球速度181㌔、飛距離127㍍の打球が右翼席に飛び込んで同点とすると、満員に埋まった本拠地のファンから球場が割れんばかりの大声援が沸き起こりました。

 さらに5ー5で迎えた延長十一回、一死走者なしで打席に立ったガルシアは、カウント3ー1から代わったばかりのカストロが投げたシンカーを追っ付けて打つと、打球速度181㌔、飛距離114㍍の打球が右翼席にライナー性で突き刺さリ、勝負を決めました。ガルシアはこれでポストシーズン(PS)5試合連続本塁打で合計8本目、7試合連続打点、PS合計22打点はメジャー新記録となりました。

 大リーグ30球団の中で、ワールドシリーズで優勝していないのは、レンジャーズ以外にブルワーズ、パドレス、マリナーズ、ロッキーズ、レイズの計6チーム。このうちロッキーズはワールドシリーズ未勝利で、マリナーズは一度もワールドシリーズに出場していない唯一のチームです。

 レンジャーズは3度目の出場で初の世界一を目指すが、そのためには、勢いを付ける最高の発進となりました。

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 1984年の王監督の時代から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。