プロ野球のドラフト会議が26日行われ、7人が東都大学リーグから1位指名されました。7人とも投手で、一つの大学連盟からの指名人数として、ドラフトが現行制度となった2008年以降で最多となりました。
大きな理由は、厳しい1部残留争いがあり、入れ替えのない東京六大学リーグからは、ロッテから1位指名の上田希由翔内野手(明大)1人だけだったことを考えると、「戦国東都」が次々と有望選手を育てていると言えます。
巨人と日本ハムから1位指名を受けた西舘勇陽投手(中大)は、巨人が交渉権を獲得。就任したばかりの阿部慎之助監督は大学の、大谷翔平選手(エンゼルス)は花巻東高(岩手)の先輩。高校3年の夏には、県大会決勝で、佐々木朗希投手(ロッテ)の大船渡高と対戦したが、佐々木投手が登板回避した一方で、優勝投手になったという経歴があります。最速155キロ右腕が阿部巨人のV奪回に貢献できるか、注目されます。
この他、下村海翔投手(青学大)が阪神に、常広羽也斗投手(青学大)が広島に、西舘昂汰投手(専大)がヤクルトに、武内夏暉投手(国学院大)が西武に、草加勝投手(亜大)が中日に、細野晴希投手(東洋大)が日本ハムに、それぞれ1位で指名されました。
また、3球団の1位指名が重なった度会隆輝外野手(ENEOS)はDeNAが交渉権を引き当てたが、ヤクルトで活躍した父の博文さんと臨んだ記者会見は、微笑ましく映りました。
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1984年の王監督の時代から藤田、長嶋、原監督の時代まで、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。