米大リーグ、ナ・リーグの優勝決定シリーズ第7戦が24日(日本時間25日)行われ、ダイヤモンドバックスが敵地でのフィリーズ戦に4-2で勝ち、2001年以来、22年ぶりのリーグ優勝とワールドシリーズ進出を決めました。
ダイヤモンドバックスは一回、併殺崩れで1点先取したが、二回と四回に失点し、一時は逆転されました。しかし、五回に2盗塁など機動力を駆使して好機をつかみ、キャロルとモレノの適時打で試合をひっくり返すと、七回にもキャロルの犠飛で2点差。このリードを6投手のリレーで守り切り、逃げ切りました。
レギュラーシーズンでは84勝78敗のナ・リーグ西地区2位で、ワイルドカード争い最後の1枠に滑り込み、第6シードでポストシーズン(PS)に進出。ワイルドカードシリーズで中地区王者のブルワーズを2連勝で破ると、地区シリーズでは100勝62敗で西地区首位のドジャースに3連勝。勢いに乗って優勝決定シリーズでも昨季リーグ覇者のフィリーズを破る「下剋上」を成し遂げました。
ダイヤモンドバックスのロブロ監督は、現役時代の2000年にプロ野球のヤクルトに所属。監督就任1年目の17年にはチームを6年ぶりのポストシーズン進出に導いて「最優秀監督賞」に選ばれたが、21年には110敗を喫するなど、ここ数年は低迷が続いたが、今季は機動力野球を主に復活を遂げました。
これで、PS第6シードのダイヤモンドバックスとPS第5シードのレンジャーズの対決となったワールドシリーズ(7回戦制)は、27日(同28日)から、レンジャーズの本拠地アーリントンで開幕します。レンジャーズが勝てば初の世界一、ダイヤモンドバックスが制すれば、22年ぶり2度目の王者となります。いずれが勝っても「下剋上」でのチャンピオンとなりますが、果たして結果はーー。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。