米大リーグ、優勝決定シリーズが23日(日本時間24日)、両リーグで行われ、ア・リーグでは3勝3敗で迎えた最終の第7戦で、レンジャーズが敵地でアストロズを11-4で破り、12年ぶりのリーグ優勝を決めました。ナ・リーグはダイヤモンドバックスが敵地でフィリーズを5-1で下し、対戦成績を3勝3敗としました。
ア・リーグは第6戦まで、すべてビジターチームが勝利する「外弁慶シリーズ」。第7戦はどうなるか注目されたが、またもビジターのレンジャーズが勝利。7戦制のポストシーズン(PS)シリーズで、同じ結果になったのは、2019年のワールドシリーズ(WS)の「アストロズ対ナショナルズ」のみで、しかも敗れたのはアストロズでした。
アストロズは、レギュラーシーズンの勝率で上回り、7戦中4戦を地元で開催できる「ホームフィールド・アドバンテージ」を持っていたのも、今回と同じでした。アストロズはこの日の敗戦により、本拠地の試合はレギュラーシーズン39勝42敗、ポストシーズン1勝5敗の合計40勝47敗と、シーズンを通して7つの負け越しとなりました。
なお、この日のレンジャーズの先発・シャーザーは、19年のWS第7戦でナショナルズの先発投手。68歳のレンジャーズ・ボウチー監督は、アストロズに「2度目の悪夢」を思い出せるようなベテラン監督らしい采配で、アストロズにプレッシャーをかけたことが、勝利につながった気がします。
昨季は「ワールドチャンピオン」になったアストロズだが、来季への課題として、「本拠地での強さ」が求められることになりました。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。