米大リーグ、ア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦が22日(日本時間23日)に行われ、レンジャーズが敵地でガルシアの満塁本塁打などで9-2でアストロズに逆転勝ちし、対戦成績を3勝3敗に戻しました。
2点リードで迎えた九回表、レンジャーズは無死満塁からシーガーの押し出し四球で1点加え、カーターが凡退後の一死満塁で、ガルシアが打席に立ちました。第5戦では逆転3ランを打った次打席で、アブレイユから死球を受け激昂、両チームが乱闘騒ぎとなって、退場となったガルシア。この試合では、打席に立つ度にブーイングの嵐を受け、4打席連続三振に倒れていました。この打席でも大ブーイングを受けたが、左翼席に満塁本塁打を放ち、勝負を決めました。
レギュラーシーズンでは39本塁打で、44本で本塁打王に輝いた大谷翔平(エンゼルス)に次ぐ本塁打を放ったガルシア。2016年3月までキューバ代表選手として国際大会などに出場していたが、翌4月にプロ野球の巨人への派遣が発表され、来日。しかし、一軍では4試合に出場して7打数無安打で二軍落ち。巨人との契約が解除された後、亡命騒ぎなどがあったが、大リーグのFA選手として公示されて17年にカージナルスと契約を結ぶという波乱の野球人生を歩んできました。
さて、テキサス州に本拠を置くチーム同士の顔合わせとなったこのシリーズは、ここまでの6戦すべてで本拠地チームが敗れる「外弁慶シリーズ」となっています。勝負を決する第7戦は、これまで通りにビジターのレンジャーズが勝って12年ぶりのリーグ優勝となるか、ホームのアストロズがこれを覆して3年連続のリーグ覇者となるか。68歳のボウチー監督(レンジャーズ)と74歳のベイカー監督(アストロズ)のベテラン監督の采配が最後は決め手になる気がします。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。