プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は20日、セ、パ両リーグでファイナルステージ(6試合制)の第3戦が行われ、セ・リーグでは1位の阪神が2位広島を4-2で破り、9年ぶりの日本シリーズ進出(28日開幕)を決めました。阪神は3連勝で、リーグ優勝チームに与えられるアドバンテージの1勝を含め、計4勝としました。
阪神は同点の六回に坂本誠志郎の2打席連続適時打で勝ち越すと、七回には押し出しの四球で追加点を奪い、継投で広島の反撃をかわしました。
これで、阪神は日本シリーズへの切符を手に入れたわけだが、日本一の回数を見ていくと、1位は巨人の22回で、2位が西武の13回、3位がソフトバンクの11回、4位がヤクルトとオリックスの各6回、6位がロッテの4回、7位が日本ハムと広島の各3回、9位が中日とDeNAの各2回、11位が阪神と楽天の各1回。2004年10月の創立で、05年から参戦した楽天が1回しかないのは理解できるが、巨人に次ぐ2番目に古い球団の阪神が1回なのは、不思議と言えば不思議だし、当然と言えば当然と思われるのが面白いところです。
初めてセ・リーグを制し、日本シリーズに出た1962年は、小山正明、村山実の両エースを前面に立てた守りの野球で臨んだが、東映(現日本ハム)に2勝4敗1引き分けで敗退。64年は小山と、毎日(現ロッテ)の山内一弘との「世紀のトレード」で打撃を強化してリーグ制覇したが、日本シリーズでは南海(現ソフトバンク)に3勝4敗で敗れました。
初の日本一に輝いたのは85年。ランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布のクリーンアップを中心とする「ニューダイナマイト打線」で西武を4勝2敗で倒しました。しかし、18年ぶりのリーグ優勝を果たした2003年はダイエー(現ソフトバンク)に3勝4敗で敗退。05年はロッテに0勝4敗でストレート負けを喫してしまいました。14年はリーグ2位ながら初めてCSを勝ち抜いての日本シリーズ進出となったが、ソフトバンクに1勝4敗で敗れました。結局、6回の日本シリーズ進出で1回の日本一です。果たして、7回目の出場で2度目の日本一となるか、注目されます。
パ・リーグは1位オリックスが2-0で2位ロッテに勝ち、アドバンテージの1勝を含めて3勝1敗とし、3年連続の日本シリーズ進出に王手をかけました。
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1084年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。