米大リーグ、ナ・リーグ地区シリーズのフィリーズ対ブレーブス戦が12日(日本時間13日)、フィラデルフィアで行われ、フィリーズが3-1でブレーブスを破り、3勝1敗で優勝決定シリーズに進出しました。
ブレーブスはメジャー30球団の中で最多勝利の104勝(58敗)を挙げたが、その最大の要因は、ツインズが2019年にマークした大リーグ本塁打記録に並ぶ307本塁打の長打力にありました。両リーグトップ54本のオルソンをはじめ、アクーニャが41本、オズナが40本、ライリーが37本、アルビーズが33本と、こちらもメジャータイ記録の1球団30本塁打以上5人を擁していました。
プレーオフの戦いも、長打力を前面に出して打ち勝つ展開が予想されたが、蓋を開けてみると、フィリーズの本塁打攻勢にやられるという、全く逆の結果となりました。
両チームの本塁打数とスコアを見ていくと、第1戦はフィリーズが1本で3-0の勝利。第2戦はフィリーズ1本、ブレーブス2本で5-4とブレーブスの勝利。第3戦はフィリーズ6本で10-2の勝利。第4戦はフィリーズ3本、ブレーブス1本で3-1のフィリーズの勝利でした。
レギュラーシーズンはブレーブス307本、フィリーズ220本だったが、地区シリーズはブレーブス3本、フィリーズ11本。ブレーブスは、レギュラーシーズンは本塁打で笑い、地区シリーズは本塁打で泣いた形となりました。
これで、プレーオフに進出した両リーグ合計12チームの中から、優勝決定シリーズに進む4チームが決まったが、レギュラーシーズンで100勝以上挙げたブレーブス、オリオールズ、ドジャースの3チームが敗退。進出4チームの勝利数はア・リーグのアストロズ、レンジャーズがともに90勝、ナ・リーグのフィリーズが90勝、ダイヤモンドバックスが84勝で、地区優勝チームはアストロズだけです。
レギュラーシーズンで優勝できなかったチームがプレーオフで勝ち進むことを「下剋上」と言われることがあるが、まさに今季のメジャーはそうした戦いになりそうです。
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1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。