プロ野球のパ・リーグは10日、レギュラーシーズンの全日程を終えたが、最後に残った楽天対ロッテ戦(楽天モバイル)でロッテが楽天を5-0で破りました。

 この試合、ロッテは勝てばクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを開催できる2位となり、負ければCSに出場できない4位になるという、まさに「天国と地獄」の今季最終戦。大事な一戦の先発を任されたのは、今季の開幕投手に指名された小島和哉でした。

 ところが、一回、いきなり一死満塁のピンチを背負ったが、岡島豪郎を遊ゴロ併殺打に仕留めると、中盤まで毎回走者を背負いながら要所を締めていきました。特に、2点リードの六回は無死一塁で打席に本塁打争いでグレゴリー・ポランコ(ロッテ)、近藤健介(ソフトバンク)と並ぶ26本を打つ浅村栄斗を迎えたが、左飛に抑え、続く岡島をまたも二ゴロ併殺打に抑えました。結局、7回を6安打、3三振、1四球、3併殺、無失点の好投で、チームを2位に押し上げました。

 また、1991年から本拠地のアナウンスを担当し、2100試合を達成した谷保恵美さんが今季限りでマイクを置くことに対し、「絶対にCS以降の試合でZOZOマリンスタジアムでアナウンスしてもらいたかった」と、自身の10勝目(6敗)以上にこの勝利を喜びました。

 この試合は、1988年10月19日の近鉄が連勝すれば優勝が決まるというロッテとのダブルヘッダーや、94年10月8日の勝った方が優勝という中日対巨人戦と並ぶ「天国と地獄」の一戦でした。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。