米大リーグ、」は7日(日本時間8日)、両リーグの地区シリーズ4試合が行われました。

 ア・リーグのアストロズ対ツインズ戦では、40歳のベテラン、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)が先発し、6回を4安打無失点の好投で、6-4での勝利に貢献。一方、ツインズの2番手で登板した前田健太は、2回を4安打2失点で、アストロズの勢いを止められませんでした。

 バーランダーは一回、二回とも走者2人を出すピンチを背負ったが、ともに併殺で切り抜けると、三回以降は本来の投球を披露。結局、6回を投げ投球数93、4安打、6三振、3四球、1死球、無失点の技術と経験を駆使した堂々たる投球でツインズ打線を翻弄しました。

 3点リードされた四回にリリーフで登板した前田は、五回、一死一、二塁のピンチでホセ・アブレイユに左前適時打を浴び、1点失うと、さらに二死一、二塁からチャス・マコーミックに左前適時打を打たれ、合計2失点で降板しました。バーランダーがピンチで低めに根気よく投げて併殺に仕留めたのに対し、前田はピンチになると、甘い球を投げてしまうという、両極端な投球内容でした。

 オリオールズの藤浪晋太郎は、レンジャーズ戦での「プレーオフ初登板」を期待されたが、26人の出場選手登録から外れました。外れたこと以上に報道陣を驚かされたのが、顎に大きな絆創膏のようなものを貼って姿を現したことです。ブランドン・ハイド監督は、試合前の記者会見で、藤浪が転んで怪我をしたことを明らかにしたうえで「大したことではないので、大丈夫。投げる準備も出来ている。問題ないよ」と語っていました。怪我が登録を外れた理由かどうかはともかく、大事な一戦の前に起こした、あまりに不注意な行動でした。

 通算257勝投手のバーランダーには「あっぱれ」を送り、前田と藤浪には「喝」を入れたいと思います。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。