米大リーグは1日(日本時間2日)、今季のレギュラーシーズンが終了し、44本塁打を記録した大谷翔平(エンゼルス)が、日本選手初の本塁打王に輝きました。ア・リーグ2位のアドリス・ガルシア(レンジャーズ)に5本差を付け、メジャー6年目で投打通じて初タイトルを手にしました。日本勢が打撃部門の主要タイトルを獲得したのは、2004年に2度目の首位打者となったイチロー(マリナーズ)以来となります。

 大谷は今季、投手としては23試合に登板して10勝5敗、防御率3.14、167奪三振。打者では打率3割4厘、44本塁打、95打点、20盗塁。本塁打以外に、325塁打、78長打、出塁率.412、長打率.654、OPS1.066が、リーグトップでした。

 9月19日に右肘の靱帯を修復する手術を受けた大谷は、本拠地のエンゼルスタジアムで行われた1日のアスレチックスとの最終戦に姿を現し、チームメートと会話を交わしたり、ファンにも笑顔を見せたりしていました。

 大谷は、球団を通じて本塁打王獲得について「大リーグでこれまで活躍された偉大な日本選手たちのことを考えると、大変恐縮であり光栄なことです。この目標を達成するのに協力してくれたチームメート、コーチングスタッフ、ファンに感謝します」と、発表しました。

 大谷は、今季限りでエンゼルスとの契約が終了し、ワールドシリーズ終了後には、初めてフリーエージェント(FA)になる予定で、7年目の来季はFA移籍した新チームでプレーするか、それともエンゼルスに残留するのか、決断に注目が集まっています。

 本塁打王という大きなタイトルを獲得した大谷にとって、次に目指すのはリーグ優勝であり、ワールドシリーズ制覇。そのための球団選びになっていくと思われます。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。