大リーグ移籍1年目の千賀滉大(メッツ)は27日(日本時間28日)、本拠地でのマーリンズ戦ダブルヘッダー第2試合に先発、200奪三振、防御率2.98で締めくくり、充実したメジャーデビューイヤーを披露しました。

 千賀は一回、バーティに中堅へ先頭打者本塁打を打たれたものの、この回二死から三回一死にかけて5連続奪三振をマーク。四回には二死からサンチェスに右中間へ勝ち越しソロを打たれたが、被安打はこの2本塁打を含む3安打だけでした。結局、5回を3安打、2失点、8奪三振の好投でした。

 1年目の成績は、12勝7敗、防御率2.98、投球回数166回1/3、被安打126、与四球77、奪三振202。日米通算100勝こそ逃したものの、防御率はナ・リーグ2位で、1995年の野茂英雄(ドジャース)の2.54以来の日本人メジャー1年目の2点台。

 1年目の200個以上の奪三振も野茂の236個、2012年のダルビッシュ有(レンジャーズ)の221個、07年松坂大輔(レッドソックス)の201個に次いで4人目です。

 千賀には、ナ・リーグのサイ・ヤング賞、新人王の期待もかかります。サイ・ヤング賞は、14勝9敗、防御率1位2.25のブレイク・スネル(パドレス)、11勝13敗、防御率3.25のローガン・ウェブ(ジャイアンツ)がライバル。

 新人王は打率2割8分5厘、25本塁打、76打点、51盗塁のキャロル(ダイヤモンドバックス)との一騎打ちとなっています。

 ソフトバンク時代は、度重なる故障に泣かされてきた千賀だが、今季は中5日で起用されるなど、バック・ショーウォルター監督の配慮もあって、1シーズン、ローテーションを貫いたことが、何よりの自信となったことでしょう。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。