米大リーグ、ブレーブス対カブスが26日(日本時間27日)、アトランタで行われ、ブレーブスが史上3チーム目の300本塁打の大台に到達するなどで打撃戦を制し、7-6で逆転勝利を収めました。

 6点先制されたブレーブスは六回、この回先頭のピラーが左中間席に9号本塁打を打ち、今季のチーム本塁打が300本の大台に到達。過去、大台に達したのは、メジャー記録の307本をマークした2019年のツインズと、同年に306本を記録したヤンキースの2チームだけです。

 この回、さらに2本の適時打で計3点加えると、七回はアクーニャの2点本塁打、八回には二死二、三塁からマーフィーの右飛を鈴木誠也が失策(落球)して2点もらい、終わってみれば、6点差を跳ね返す7-6の逆転勝利でした。

 ナ・リーグ東地区で既に優勝を決めているブレーブスは、101勝56敗で、2位フィリーズに13ゲーム差を付けているが、その最大の要因は打力、特に本塁打の力です。何しろ、53本で両リーグトップのオルソンをはじめ、アクーニャが41本、ライリー37本、オズナ36本、アルビーズ32本と、30発以上5人という19年のツインズに並ぶメジャー記録を達成し、この破壊力ある打線で、対戦相手をねじ伏せている格好です。

 長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督は、V9時代の巨人について、「五、六回までリードされていても、六、七回になると、うちの選手は『さあ、逆転するぞ』という顔つきになり、実際、逆転勝利となるケースが多かったですよ。自身満々の巨人の選手の表情を見て、相手は自滅するケースも多かったです」と説いてくれたことがあります。まさに、この試合の展開のように、です。

 ブレーブスは、この試合の2本塁打で、今季のチーム本塁打数は301本。残り5試合で7本打てば、メジャー新記録となるが、果たして結果は――。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。