44本で米大リーグ、ア・リーグの本塁打王争いでトップを走る大谷翔平(エンゼルス)を追う38本のルイス・ロベルトJr(ホワイトソックス)が24日(日本時間25日)のレッドソックス戦の一回、二盗を成功させた際に右ひざを痛め、途中交代しました。ホワイトソックスの残り試合は6試合で、ロベルトJrの回復具合は未定だが、大谷のタイトル獲得は濃厚になってきました。 

 過去、日本人、アジア出身の選手が本塁打王のタイトルを獲得したことはありません。最も近づいたのは2021年に2本差で及ばなかったものの、46本塁打を放った大谷です。30本塁打以上も大谷と松井秀喜(ヤンキースなど)だけで、韓国人打者では秋信守(レンジャーズなど)が19年に記録した24本が最多です。

 また、NPBでプレー後にMLBで本塁打王になったのは、1990年に51本で、翌91年に44本で2年連続獲得したセシル・フィルダー(阪神→タイガースなど)がいるが、日米両国で本塁打王になった選手はいません。

 本塁打王の歴代最多獲得選手は12度のベーブ・ルース(ヤンキースなど)で、NPBでは王貞治(巨人)の15度がトップです。

 大谷は本塁打王以外に、出塁率でも4割1分2厘でア・リーグのトップに立っています。出塁率は、「(安打数+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)」で計算するが、わかりやすく言うと「打者がアウトにならない確率」を示します。つまり、大谷は「最も本塁打を打ち、最もアウトになる確率が低い打者」と言えます。ナ・リーグではロナルド・アクーニャ(ブレーブス)が4割1分5厘で1位です。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。