米大リーグ、カブスの鈴木誠也は22日(日本時間23日)、本拠地でのパイレーツ戦に「6番、右翼手」で出場、日本選手3人目の20号2ランなど3安打3打点の活躍で、6-0の勝利に貢献しました。

 一回、二死満塁で第1打席に立った鈴木は、先発右腕デービスのシンカーを左前に適時打を放ち、1点先取。

 1点リードで迎えた四回の第2打席は、無死一塁からデービスのカットボールをジャストミート。打球速度166キロ、飛距離120メートルの打球は左翼席に飛び込む20号2ランとなりました。日本選手の20号本塁打は松井秀喜(ヤンキースなど)の5度、大谷翔平(エンゼルス)の4度に次ぐ3人目。

 鈴木は、城島健司(マリナーズ)、井口資仁(ホワイトソックス)が持つ日本選手右打者の最多本塁打数18本を上回る19号を、19日(同20日)に放ったのに続く記念の本塁打となりました。また、背番号「27」は憧れのトラウト(エンゼルス)に模して付けたが、そのトラウトの今季の本塁打18本も超えるものでした。

 六回の第3打席も中前打を打ち、この日は4打数3安打3打点の活躍で、ワイルドカード争いにしのぎを削るチームの勝利に大貢献の打撃でした。これで、9月は21試合に出場して81打数30安打の打率3割7分、7本塁打、22打点で、シーズン最終盤の勝負所で圧巻の成績を残しています。

 カブスはこの勝利で80勝(74敗)に到達。ワイルドカード争いでプレーオフ(PO)進出圏内の3位にとどまりました。といっても4位のマーリンズとは1ゲーム差、5位のレッズとは1・5ゲーム差と、僅差の争いは続いています。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。