米大リーグ、メッツの千賀滉大は20日(日本時間21日)、敵地でのマーリンズ戦に先発し、12勝目(7敗)を挙げました。これで日米合計99勝、今季194奪三振、投球回数161回1/3、防御率2・96となり、今季最後の先発となる、次の登板で4部門すべてのクリアに挑戦します。

 マーリンズ打線はポストシーズン進出に向け、負けられない一戦のため、「対千賀対策」を十分練ったうえで臨みました。追い込まれると「お化けフォーク」にやられると、早いカウントから積極的に打ってきました。また、追い込まれた場合は振り抜くのではなく、押っ付ける打撃を行うことで、三振を減らす作戦。

 この作戦に、千賀は苦しみました。先頭打者の出塁を6イニング中、5度も許す投球だったが、バックの好守に助けれながら、6回を100球、7安打、3三振、2四球、2失点に抑えました。結局、8-3で勝利を収め、日米通算99勝で、100勝まであと1勝に迫りました。また、この日は3奪三振に終わり、今季194奪三振で200奪三振まであと6。規定投球回も161回1/3で、あと2/3回で達することになりました。防御率は2・96で、1995年の野茂英雄(ドジャース)以来2人目の「メジャー移籍1年目の2点台」にも挑戦することになりました。

 千賀は中5日で先発を続けているため、次回は26日(同27日)の本拠地でのマーリンズ戦での登板が濃厚。これが、千賀にとって今季最終戦になる見込みだが、果たして最後の試合で4部門のクリアを達成できるかどうか、注目される一戦になります。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。