す 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は15日(日本時間16日)、本拠地でのタイガース戦に出場せず、11試合連続欠場となりました。試合後、日米の取材陣約20人が騒がしくなったのは、クラブハウスの大谷のロッカーに入ってるはずのグラブやバット、スパイクなどの野球道具が撤去されているのを見つけたからです。

 この日のタイガース戦は2-11と大敗し、数字上、エンゼルスのア・リーグ西地区の優勝が完全に消滅しました。このことが合図のように、野球道具がきれいに片付けられたことで、大谷は「今季終了」となる可能性が出てきたのです。

 大リーグ6年目の今季は、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に投打の二刀流でフル回転し、「侍ジャパン」の世界一の立役者となりました。

 休む間もなく開幕したメジャーの開幕。ここでも「投げて、打って、走って」のいずれも全力プレーを怠らず、打者では135試合に出場してリーグ最多の44本塁打、打率3割4厘、95打点、20盗塁。投手でも23試合の登板で10勝5敗、防御率3・14、167奪三振――と、すべての記録でトップクラスの数字を打ち立てました。

 しかし、中5日のローテーションを守り、107試合連続出場するなど、本人の希望もあったろうが、周囲の休養させる気配りも足りませんでした。そして8月23日のレッズとのダブルヘッダー第1試合先発した際に「右肘靭帯損傷」が発覚し、登板離脱となりました。さらに9月4日の試合前の打撃練習で、右脇腹痛を起こして11試合連続欠場することにつながりました。

 エンゼルスは16日(同17日)にも大谷の状況を説明するとしているが、投手に続き、打者としても今季を終了する可能性が出てきました。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。