米大リーグ、メッツの千賀滉大は14日(日本時間15日)、本拠地のダイヤモンドバックス戦に先発し、6回、103球、2安打、10三振、2四球、無失点の好投で、今季日本投手トップの11勝目を挙げました。

 この日の千賀の投球は圧巻でした。一回は中飛、見逃し三振、左前打、見逃し三振。二回は2者連続空振り三振、中飛。三回は空振り三振、中飛、空振り三振。四回も空振り三振、中飛、空振り三振。五回も空振り三振、中飛、空振り三振。六回はやや疲れが見え、左前打、中飛、二ゴロ、連続四球、中飛だったが、無失点で投球を終えました。投球内容も最速158キロの速球に、要所でゴーストフォークを投げ、10三振のうち、6個をフォークで奪いました。

 投球回も一回に150イニングを突破したが、1年目では、ただ1人200イニング越えの松坂大輔(レッドソックス)をはじめ6人目となりました。奪三振もこの日で191個で、こちらも過去、野茂英雄(ドジャース)、松坂、ダルビッシュ有(レンジャーズ)の3人しかマークしていない1年目200三振もほぼ確実となりました。防御率は2・95で、1年目に規定投球回入りして2点台だったのは、野茂しかいないが、果たして千賀はシーズン終了時点で2点台を維持できるか、注目されます。

 ナ・リーグの新人王争いでも、ライバルのコービン・キャロルと、この日は直接対決。結果は3打数0安打、1三振で、千賀の勝利に終わりました。510打数142安打、24本塁打、69打点、打率2割7分8厘のキャロルと、11勝7敗、防御率2・95、191奪三振の千賀の争いは、最後までもつれる展開となるでしょう。

    ◇◇◇◇

 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。