米大リーグ、オリオールズの藤浪晋太郎は1点差を守って2セーブ目を挙げ、カブスの鈴木誠也は2試合連続の16号本塁打を含む5打数4安打で、ともにチームの勝利に貢献しました。

 藤浪は、敵地のエンゼルス戦の延長十回、5-4と1点リードの場面で登板。タイブレークの無死二塁で、先頭打者のエスコバルを158・9キロの速球で中飛に打ち捕ったが、二塁走者がタッチアップで三塁に進み、一死三塁。ここでキャベッジを161キロの高めの速球で空振り三振。続くシャニエルには、一転してスプリットで空振り三振に仕留め、2セーブ目を挙げました。

 鈴木は本拠地で行われたジャイアンツ戦に「6番、右翼手」で出場。二回の第1打席は三塁ゴロに倒れたが、三回の第2打席は二塁内野安打で6試合連続安打をマーク。五回の第3打席は左中間二塁打で、3試合連続マルチ安打を記録しました。

 2点を追う七回の第4打席は一死一塁から甘く入ったスライダーを捉え、打球速度173キロ、飛距離124メートルの打球が左翼席に飛び込む同点2ラン。これで、あと三塁打が出ればサイクル安打となるところだったが、八回の第5打席は一死二塁から中前適時打。大記録は逃したが、7月18日以来今季2度目の4安打、3打点は2試合連続で、打率は2割7分3厘に上がりました。

 ア・リーグ東地区1位のオリオールズこの日の勝利で87勝51敗となり、2位レイズに3・5ゲーム差を付け、地区優勝に向けて着々と進んでいます。例え2位になっても、ワイルドカードでプレーオフ進出は確実で、藤浪の移籍1年目での大舞台の投球が楽しみになってきました。

 ナ・リーグ中地区2位のカブスは、この日の勝利で75勝64敗となり、首位ブリュワーズに2・5ゲーム差。逆転優勝してのプレーオフ進出ができれば最高だが、ワイルドカード争いでも3位に3ゲーム差を付ける2位。鈴木はメジャー移籍2年目で初のプレーオフ進出の可能性が高まっています。

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 1984年の王監督の時から藤田、長嶋、原監督の時代まで20年以上、巨人を担当した某新聞社運動部元記者。